サッカーノートを書く前に知っておきたいサッカーノートの扱い方・接し方
サッカーをうまくなるためにはサッカーノートを書いた方が、いいらしい。
本田圭佑も中村俊輔も商品化しちゃうくらい、いいらいい。
メッシやクリスティアーノ・ロナウドはノートを書いてるんだろうか。
マラドーナやペレやジダンやロベルト・バッジョは書いてないと思う。
ロナウジーニョなんて絶対書いてない(笑)
もし、ファンタジスタになりたいならサッカーノートは書かない方がいいと思うけど、努力をして這い上がるならサッカーノートは必須だと思います。
ノートは言語、サッカーは非言語
ノートに書くということは、自分の頭の中身を文字にします。
つまり、言語化します。
そして、サッカーのみならずスポーツは全て非言語です。
どんなプレーでもいいですが、
自分のお気に入りのスーパープレーを思い浮かべてみてください。
…
…
…
…
思い浮かべました?
「はい、じゃあそれを言葉で伝えて下さい。」
…と言われたら、かなり難しいですよね。
例えば、
チャンピオンズリーグ決勝でジダンが決めた、あのボレー。
レバークーゼンとの試合で、ロベカルがクロスを相手に当てたやつ。
と言えば、知ってる人には伝わりますが、
見たことがある人じゃないと伝わりません。
しかも、そのプレー自体を説明することはできても、
そのプレーの凄さや感動はなかなか伝えることができません。
ノートに書くなら情報量は多い方がいいんだけれど。。
サッカーノートを書くときに
「右足がキレキレだった。」と書いても、あまり意味はありません。
あまりに情報量が少ないからです。
これを人に見せても分かりませんよね。
- どうキレキレだったのか
- どんなプレーをしてキレてたのか
そういう情報が足りません。
もしちゃんと書くなら出来る限り具体的に、
状況を言語化しなければいけません。
「最初のポゼッションの練習ではパスもトラップもミスが多くて調子は良くなかったけど、シュート練習から自分の感覚を取り戻して、最後のミニゲームで左サイドからのカットインシュートをファーに決めまくって絶好調やった。」
最低限これくらいは書きたいです。
こうやって書いたときに初めて、
- そもそもなんで調子よくなかったんやろ
- ポゼッションのとき判断はできてたやろか
- シュート練習のいい感覚ってどんな感じやったかな
- カットインがうまくいったんはなんでやろか
こういう具体的な反省ができます。
文字には記憶が込められる
ただ、
「右足がキレキレだった。」
という、この10文字だけでも、自分で読めば思い出せたりします。
それは、その文字から自分のプレーを思い出すのではなくて、
一度ノートを書いている自分にタイムスリップして、
そこから記憶を辿るからです。
文字の情報から読み取るんじゃなくて、
その文字を書いた自分のイメージから、
記憶を呼び覚まします。
このたった10文字にも記憶が込められていて、
自分のプレーを思い出すトリガーになります。
サッカーノートを書く意味とは
サッカーノートっていうのは
- 書いた時のアウトプットとインプット
- 読み返した時のインプットとアウトプット
のためにあります。
どういうことかというと。
「1,書いた時のアウトプットとインプット」
というのは、
その場で、今日のプレーを思い出して、反省します。
実はこのとき脳は思い出したプレーを、
同じ運動として認識して、学習します。
キックを思い出せば、脳はキックをしていると認識し、
ドリブルを思い出せば、脳はドリブルをしていると認識します。
つまりノートにあるプレーを書いた瞬間に、
そのプレーをもう一度インプットします。
僕はこれをRe:Inputと呼んでいます。
これはLIVE感のある学習で、瞬間的です。
人間はそこにどうだこうだと反省や思考を入れますが、
基本的にノートの一番の大きな役目は
Re:Input
です。
はい、次行きます。
「2,読み返した時のインプットとアウトプット」
読み返すというのはインプットです。
そして、その瞬間に自分の中にあった記憶が呼び出されます。
もう2度と思い出さないような記憶が、
たった10文字でも、外に吐き出されます。
アウトプットというのはきっかけがなければ起こりません。
「ノートに書こう」とか、「人に話そう」とか、
そういうアクションをしようと思わなければアウトプットはできません。
アウトプットというのは積極的な行動のように思いますが、
アウトプットそのものは受動的な態度をとっています。
思い出の場所に行けば、
嫌な記憶でも、いい記憶でも、思い出しちゃいます。
- 書いた時のアウトプットとインプット
- 読み返した時のインプットとアウトプット
ノートはこの2つをするためにあり、
言語化して、文字で記そうとも、
それは基本的にイメージが主体です。
風化してしまうイメージをできる限りありありと思い出すことができるように、きっかけを置いておく。
それがノートの役割であり、
それが、
Re:Input
です。
これ、書きながら、
サッカーノートでどんだけ難しいこと考えてんだと自分でも呆れながら書いてますが、
僕はこういうこと考えるのが好きなので続けます(笑)
サッカーノートの正しい使い方
だから、どんなことをどのように書いたとしても、
イメージとして思い出すということが大前提にあります。
じゃあ、ここで質問ですが、
「サッカーノートを使ってどんなイメージを思い浮かべるといいでしょうか?」
サッカーノートが記憶を呼び覚ます役割を担ってくれるのなら、
どんなイメージがありありと蘇ることが、自分にとって有益でしょうか。
…
…
…
…
この時点でハッとした人はいるかもしれません。
どうでしょう。
サッカーノートって自分の反省、
つまり、悪いところやよくなかったことを書く場所だと思ってませんか?
もしそうなら、これね、結構ヤバいです。
だって、そのノートは自分の悪いプレーを思い出す材料になってます。
基本的にプレーには、いいも悪いもありません。
ロベルト・バッジョはW杯でPKを外しました。
でも、それを大きな視点で見れば、
彼のサッカー人生、彼のサッカープレーヤーとしての生き様を彩る素晴らしいエピソードです。
もちろん、ノートには自分のよくなかったプレーも書きます。
だけど、自分のダメな部分を反省するための場所としてノートを使えば、
もうそれは呪いのノートです(笑)
自分のダメさを注ぎ込んだ怨念で、負のエネルギーがいっぱいです。
ノートは書くときも、読み返すときも、思い出すためにあります。
だったら、思い出したときに自分によいエネルギーが流れるノートを作ったほうがいいと思いませんか?
良いイメージをどれだけ作れるか
練習をするのも、
メンタルトレーニングをするのも、
フィジカルトレーニングをするのも、
「おっし!これでイケる!」
という、自分の中の根拠の無い自信をつくるためにあります。
「こんだけやったんだから大丈夫だ。」
「やれることは全部やった。」
そういう状態を自分で作ります。
全てはイメージです。
ノートもそのイメージ作りを手助けしてくれるツールです。
特に書いたり、読んだりと記憶に直結する道具なので、
使い方はとても大切です。
でも、味方にすればとても役に立ちます。
是非、サッカーノートは
自分の良いイメージをつくるために役立てください。
このブログはサッカー日本代表がW杯で優勝するまで続きます。
P.S.
サッカーノートの具体的な書き方については、また書きますのでお楽しみに!