【ドリブル】あなたがドリブラーで一皮剥けたいならもっとパスを意識しなさい
レアル・マドリード vs バルセロナ [リーガ・エスパニョーラ2015-16] | サッカー動画速報
クラウディオ・ブラーボのセーブが当たりすぎてクリスティアーノ・ロナウドの悲しい顔に同情しつつ、バルサの美しいゴールに酔いしれた試合でした。
その中のプレーを見ながら、なぜ「ドリブラー」と言われる選手たちがネイマールやメッシやイニエスタの領域に辿り着けないのかということについて語ります。
ドリブルは止められやすい
ドリブルは単純なスピード勝負を省けば、全ては駆け引きによって結果が決まります。
・緩急
・体の向き
・目線
によって相手の逆をつくプレーです。
しかし、ドリブルってどれだけドリブルで抜きまくる選手でも2-3パターンのフェイントや抜き方しかありません。
そうなってくると試合中に何度も何度も対峙すれば相手はドリブルに慣れてしまいます。トップレベルになればスカウティングもあるでしょうし、ドリブルは予め防がれてしまいます。
ドリブルの制限を外す方法
じゃあ、なんでメッシやネイマールやイニエスタやクリスティアーノ・ロナウドやアザールのドリブルがなかなか止められないかというと、
常にパスという選択肢が用意されているからです。
サッカーをずっとプレーしている人がいれば分かるかと思うのですが、
「なんで抜かれたのか一瞬分からない抜かれ方」を経験したことがあると思います。
気を抜いていたわけでもないのにフッと抜かれる瞬間がある。
それは、ドリブルのときでもパスを出せる状態を作ることで相手を縛ることができるからです。
・パス
・クロス
・シュート
が、ドリブラーの選択肢にあれば、それをケアせざるをえません。
・パスコース
・シュートコース
・相手のサポートの位置
・自分のゴールの位置
を対峙する相手に気にさせることができれば、ドリブルに対する警戒レベルを下げさせることができます。
集中して対応してるんだけど、簡単に抜かれる瞬間というのは、他のプレーが気になってる時に起きます。
つまり、ドリブラーからすれば相手にドリブル以外を想像させられたらこっちのもんなわけです。
ドリブルが餌になる
4点目のスイッチとなったメッシのパスは相手の小さな隙間を狙う高精度かつ高速なパスでしたが、そのプレーの始まりは相手を4人くらい引き連れるドリブルから始まっています。(2'00~)
ドリブラーこそ、相手の隙を狙っていいパスを出せる典型的な形でした。
特にメッシの場合は右サイドで左足で持って、ザクッと左斜め後ろに切り返し、中に入っていきながら逆サイドへのサイドチェンジを持っていて、
ドリブルで人数も意識も食いつかせて、サイドチェンジ
そのサイドチェンジがネイマールに渡ってチャンスメイクするパターンのが多い中で、今回は外を使わずに中央に突き通すクサビのボールを入れました。
あれにDFが対応するのは至難の技です。
1、気を抜けばドリブルで抜かれる
2、サイドチェンジを蹴られたらネイマールを防がないといけない
3、中央は割られたらいけない
どれもゴールに直結しそうなプレーを3つも持ってメッシはプレーしていました。
(しかも、後半15分くらいで入ってきて、体力が万全の状態)
ドリブルが餌になって、パスが出ると思わせて、ドリブルで斬る
相手の意識を縛って、体の動きをピン留めする
こういう意識を持ってプレーすれば、
・ただドリブルがうまい
・ただスピードがる
という、選手から一歩抜け出せることができます。
もちろん、トップのプレイヤーはここに「シュート」という武器を持っています。
ドリブルが得意な選手は、まずドリブルで相手の動きを縛って、パスを狙うイメージを持って殻を破ってみてください。
それだけで相手もパスに意識が割かれて、結果的にドリブルで抜きやすくなります。
お試しあれ。