【U-23】観てられない試合、その理由。 日本代表vs南アフリカ
ユーロやコパセンテナリオ(南米選手権)を観ているからなのか、U-23日本代表の五輪前、最後の国内マッチが観るのが辛い内容でした。
観てられない3つの理由
つまらないな〜と思うのは簡単なんで自分なりに少し分析してみました。
その1
パススピードと精度がイマイチ
パスのスピードも精度も、そんなに悪くないんですが、ちょっとズレたり、スピードが緩かったりっていうのが散見してました。
ピッチのコンディションが悪いのかな〜とも思いましたが、雨の中のイタリアvsスペインでは、そういうズレはなかったので、ここは大きな課題だと思います。
そして、パスのスピードが上がらないと試合はゆったりになりますし、精度が低いと、これまたゆっくりになります。
さらに精度が低いパスが通るということは相手の守備もよくないので、これまたのんびりした試合になってしまいます。
その2
アリバイプレスが多い
なんちゃって守備がめちゃくちゃ多かったですね。プレスいってるけど、いってるだけで連動してなかったり、相手との距離が10mくらいあるのに腰を低くして待ち構えてるシーンもありました。
プレスが相手とバトルする距離になっていないので、局地的な攻防がなかなか起きません。
また日本のパス回しは相手をいなし、あまり無理をしない傾向だったので、見ていてメリハリのない試合になってました。
その3
文化のないサッカーが根付いている
これは全体における話になりますが、やはり日本のサッカーの教育は「戦術」の部分を置き去りにしているところがあるので、
こうなったらこうだよね
という、共通理解や共通言語がありません。
まぁ、スーパーな選手が生まれてくるなら、それでもいいんだと思うんですが、
メッシ
のような選手はなかなか出てこないです。
ユーロとか見てて思うんです、ノルウェー、スウェーデン、スコットランドリーグのチームやイングランドの下位クラブに属している選手が、地味でいいプレーをしています。
地味でいいプレー=常識
地味でいいプレーというのは、
戦術的に正しいプレー
という意味です。
・シュートブロックのコースの消し方
・相手を遅らせるポジショニング
・攻守の切り替えの速さ
・物怖じしないフリーランニング
・プレスバックとカバーリングの質
わざわざピックアップして指摘しないと分からないようないいプレーがたくさんあります。
当たり前のことを当たり前にやる素地というのは日本にはないなと思ったのは後半。
相手は移動もあり、相当に疲れているのに追加点を入れられない体たらくは前半以上に観る気を失せさせられましたが、
それは
「こうなったらこうだよね。じゃあこうしよう。」
というものが全体になかったからです。
守備でも攻撃でも「常識」がない。
ワクワクがなく、ダラダラするサッカーを、観ていて、日本にサッカーの文化が生まれるには、まだまだ時間がかかるんだろうと悲しくなりました。
フル代表は常識を飲み込もうとしている
かたや、フル代表はどうなのかというと、攻守の切り替えは激しく、前線からプレスをかける仕様になっています。
おそらく、後ろで守る守備はハリルホジッチは整備できるんだと思います。
その上で、守備で主導権を握る仕組みをハリルホジッチは作ろうとしてます。
日本には守備の文化がありませんので、ハリルホジッチはまだまだ苦労すると思いますが、また1つ「サッカーの常識」を日本に置いていってくれるんじゃないかと思います。
強豪国と比較すると、、、
以前に女子サッカーをテレビで観た後にプレミアのサッカー観たら、
なにこれ?獣がやってるの?
って、笑ってしまうくらいスピード感の違いに驚いたことがあったのですが、
今回は、
子どものサッカー観てるみたいだな
というスケール感の小ささを、U-23日本代表の試合運びに感じました。
かなりネガティヴなこと書きましたが、ディスりたいわけではなく、これは事実だと思います。
そして、それを直視することで、次の世代のサッカーを練り上げることができると思います。
もちろん、日本代表は全力で応援しますし、選考前の最後の試合ということで選手それぞれも変な緊張感と熱い思いがあったかと思います。
ロンドン五輪では、先手必勝の走り切るスタイルで世界をある程度驚かすこと釜できました。
応援する僕らも気持ちの入るサッカーをしてくれてました。
今回の代表の本番でのサッカーもすごく楽しみです。
そして、是非ともいい試合と活躍をしてもらって、海外のクラブへの移籍のきっかけづくりにして欲しいなと思います。
このブログは日本代表がW杯で優勝するまで続きます。